2017年 05月 13日
台湾 |


時間もあり、まだ日も高いのでホテルに入る前に日月潭湖畔に立つ文武廟へ。ここには学問の神様である孔子と文昌帝君や戦いの神様でもあり商売の神様でもある関羽が祀られている巨大寺院。




三国志が大好きな私は元々、関羽と趙雲の大ファン。(どれほどのファンかと言いますと三国志は十数回、飽きもせず読んでおります。余談ですが、何度読んでも面白いのは、羅貫中の三国志演義。吉川英治・柴田錬三郎も面白い。でも、北方謙三はいただけません。中国春秋戦国時代を書かせたら天才の宮城谷昌光でもワクワク感が少し足りない。)関羽廟には大喜びですが、「戦いの神様はわかる。なぜ商売の神様なの?」という疑問も。
関羽廟の壁には華陽道の物語が。関羽をとらえた曹操は、なんとか関羽を懐柔し子分にしようとするのですが、関羽は曹操からの莫大な贈り物にも手を付けることなく、劉備が生きているという消息を聞くや否や曹操のもとを去るのでした。曹操の軍師は今のうちに関羽を殺すように進言するのですが、戦いの英雄を殺すのは忍びないと、快く行かせるのでした。時が流れて、龐統(ほうとう)と孔明の策略「連環の計」により「赤壁の戦い」で大敗した曹操は、数少ない従者と華陽道へ落ちるのでした。孔明に指示された関羽は華陽道で待ち伏せているのですが、なんとあろうことか!!関羽は曹操を捉えることなく、見逃してやるのでした。



ホテルはThe Lalu。日月潭湖畔、蒋介石の別荘地に立つリゾートホテル。日月潭は昔、新婚旅行のメッカだったそうです。蒋介石は日々、日月潭に船を浮かべて遊んだとか。


ホテルの部屋から、日月潭を眺めていると天候によっても見え方は変わり、一日のうちでも変化する。朝方は霧がかかり、午前中は晴れて見晴らしがよくなり、夕方には夕日のクライマックス。月明かりが照らす日月潭は、李白・杜甫を想わせる。「月下独酌」よろしく、つい一杯。




by 正京
by brad_miskell
| 2017-05-13 20:36
| 旅